イワソデッビワササユリ（レザーリーフ）c農家に使う道具の中には面白い形のものがある。この篭は種子などを選別するために使う篭だが、たっぷりとして平らな形がよく、この掲色の平篭は花を入れると実に調和がよい。自然趣味の花材がよく似合うのだが、イワソデツ（南方に野生するシダ科の植物）とササユリの二種を平らな花型に活けてあるのがよく調和していると思う。（このイワソデツは普通の種類とは異なり、大葉の種類である。）⑪ビワの枝にササユリをつけて、大ぶりの白い篭に活ける。ビヮとササユリの葉がやや同じ形なので複雑であるが、色彩的には濃淡の区別がある。日本趣味の安定した感じの瓶花だが、たっぷりとした花である。左方に高くのびた百合の花が、楽な調子に入っており、この1本で全体の花型がゆったりとみえる。これから夏にかけては緑の中に少し色の見える程度に花を少なく入れ、山木山草などと活けあわす場合は一層淡泊なのが好ましい。3 ⑬ c ササユリ
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