テキスト1974
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この月号のテキストには、「小品花」を9作、写真にしてみていただくことにしました。写真にすると比較的大きく見えるのですが、花器も小さく花材の分量から考えても、小品といえる程度のいけばなです。それぞれ花器の大きさを書いておきますから、それに比較して花の大きさを考えて下さい。小品花は形は小さくとも、大きい作品に劣らないほどの内容と、魅力をもったものでないといけません。もちろん技術的にもしっかりと活けること。それが小品花の生命です。1ページの枯葉の小品花の花器は高さ23センチの細口の花瓶です。小さくともよく整った瓶花です。R楓(べにさんご)の苓は紅<褐色を帯びて、直上の細々とした線が芙しい。チューリッ。フの紅色と白緑の葉。花器は紺色に銀色の柚線。軽やかな美しい花である。チューリッ。フは楓の枝の前と後にわけて挿した。(花器の高さ11センチ)褐色のあけびづるで編んだ篭゜あかめ柳の直線と、マーガレットの白い花、白緑の葉の配合である。マーガレットは大輪咲きの花ではっきりとした感じだが、普通の小花のマーガレットは活けても引き立たないし失敗率が高い。注意して欲しい。(花器の高さ17センチ)2 @ あかめやなぎマーガレットR べにさんごチューリッフ゜③

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