テキスト1974
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一昨年の12月、京都観世会館において「伝統生花の会」を開催したのは、ついこの間の様に思える。梓の会の主催で同人14名が伝統生花50作を出品、能舞台で茂山先生門下の狂言を鑑賞するという珍らしい催しであったが、予想以上の成功をおさめて終わることが出来た。今度、岡山後楽園で開催する会は、前回の伝統生花の会とよく似ているが、このたびは桑原専渓の個展であり、「瓶花、盛花」の作品展であることが迩っている。会場後楽園は江戸時代元禄13年に完成した林泉廻遊式の大庭園で、固内の建造物「鶴鳴館」を会場としていけばなを陳列、能舞台で狂言を鑑賞するという雅会である。名園とともにいけばな会を見るという、その様な会場は全国的に少なく、まして壮麗な能舞台があるという様な建造物はほとんどない。皆さん、この「いけばなと狂言を鑑賞する会」にぜひいらっしゃい。岡山県下の桑原専慶流の師範門下の方々、関西方面の皆さんも、四国方面の皆さんもご来会をお待ちします。@ しゅろちくデンドロビューム・レッドクラウン,

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