テキスト1974
46/147

R紅つばき、ラッパスイセンの二種を濃紺色の大きい鉢に活けた。鉢(はち)というのは食器のはち状の形をした上ひろがりの形の容器のことをいい、これに対して壷(っぽ)というのは、下部がふくらみ口もとが小さくつほまる形の容器のこと。(或はすぼまる)これが二つの言葉の意である。さて≫紅色のつばきとラッパスイセンの配合は、濃紺色の花器に対して、りと入った豊かな感じの盛花といえる。鮮麗な色彩である。のんびRューカリの葉とアネモネの花二色、花器は掲色の水盤。この盛花はおとなしい形の応用花形だが、自由花形に比較すると平凡な憾じのする盛花である。真、副、胴の位岡へ出したユーカリの枝、中間から留へさし出したアネモネ、前方低く挿したユーカリの枝と、左方の副に入れたアネモネ一本、これでやや悠かな感じを出してある。練腎用の某本花形から一歩を出た感じの応用化形である。右方の水面に少し空間をとるのがよい。ラッパスイセンユーカリ紅つばきアネモネ6 .... R R @ R

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る