テキスト1974
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c 「いけばなの四季」桑原専渓著桑原専鹿流盛花瓶花の本昨年二月発行された「いけばなの四季」は流内をはじめ花道各流の間に予想以上の好評を得て、第2版を出版しました。まだおもとめにならない方は、残部のあるうちに早くお申込み下さい。六、五00円)(定価改正家元出版部c朱赤色のやぶつばきの花。この椿はかなり老木の、さびた調子の枝振りが面白い。幹の変化のあるところを見えるように使って、むだな葉をかなり切りすかして、曲線直線の変化の見えるように挿した。副材にフリージャを5本ばかりあしらったが、中々調和がよい。つばきは群がりのある材料、フリージャは繊細な細い花茎と葉、この対照的な二つの花材がよくとけ合っているのは、日本種の木、洋種の草花という以上に、形と色との調和によるものと考えられる。ネの篭の花と同じ系統の配合ということができる。花器はタイ国産のチーク材の容器(サラダボール)だが、褐色の器とつばき、フリージャの色があざやかに美しい。3。ヘージのアネモ5 紅つばきフリージャ

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