テキスト1974
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⑪この容器は15センチ程度の小さい缶である。お菜子のいれもの、ボンボン入れといったところ。図案が面白いので花器に使うことにした。平凡な形なので気がすすまなかったのだが、をかくす椋にする。内部のお粗末さをかくす気花を入れてみると、案外、調子がよく結構、花器としてみられるのは、やはり花との調和がよい、ということになるのだろう。中々面白いし花器としての価値充分といえる。五00円のいれものでも花を活けてみると、黄色のフリージャの花のこわれてない美しいものを選んで4本、細い葉を左右へ軽く出す。足もとにアカシャの葉を少し入れて、花器の中持である。さて、出来上ってみると、側面の図案(チョコレート色と緑色)と花の感じが意外に調和して、軽く明るい感じの小品の花が出来た。図案の感じがこのいけばなをよく見せている。⑪ R ノゞーフ(花台に金属具を取合せて花を飾る)フリーヂャアカシャ(キャンデー入れ)10

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