テキスト1974
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この生花は副の出口が低くすぎるのだがこれはそのままにした。百合の葉をとりさるみずぎわの部分は約3センチ。④ ⑥出来上り⑤ ④あなたの胴はR左右に枝がはりすぎてひきしまりがありません。胴の左の小枝をためよせてもう少し細く作ってこじんまりとします。ここですでに花器に入れた真から副の枝を全部抜いて、胴から一番に入れます。⑤胴を入れ、真副見越しの部分を入れます。入れる順序を逆にすることになります。こうすると足もと(みずぎわ)の揃いが美しくなるのです。⑤は胴までおさめた花形です。枝先を柔らかく曲線をもたせて流暢な感じに仕上げてゆきます。さんしゅうは花木の中でもいちばん柔らかい性質の材料ですから、美しくため上げて粗野な形のままでない様に充分手入れをしなければいけません。⑤最後にねじめを人れるのですが、百合は柔らかい草花ですからほとんどそのまま、控を高く後へ直立させ、密をその前方に低くさし出して足もとをよく揃えるように作ります百合の葉をとった株もとは約5センチです。... ^,~

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