テキスト1974
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ノゞラR 開催された「京都千年の歴史を生けるいけばな展」は近年の花展の中でも、ことに異色のある花展だった。(同展実行委且会、京都新聞社主催)選抜された23流派が古代より現代まで、各時代別に花席をわけ、その時代の歴史考証によっていけばな作品を作って出品したのだが、この珍しい企画は各方而に反袴を呼び、開催期間中連日盛況の状態だった。桑原専巖流の出品は鎌倉時代を受け11月21日より26日まで、京都大丸でc スイセン白ツバキ持ったが、出品者は左記桑原専慶流の出品は、平安末期より鎌倉時代の花器を選び、伝統の歴史を経て保存された名器に、その時代にふさわしい花材と花形を考慰して活けた出品作で、優雅な感じと宗教的な時代感覚を表現したものだった。当流らしい閑雅な作品であった。13 ウメモドキ

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