テキスト1973
78/149

®•® 太田の沢のか苔つばたI丸・(京都・上賀茂)かきつばたは漢字で「杜若」と書くのが普通だが、また別に「燕子花」という字も使われる。説によると杜若は誤って伝えられた字で、燕子花と書くのが正しい、ということである。れにしても植物名は片仮名又は平仮名ということになっているので、今日では問函にならないが、万葉渠の家持の歌に杜若衣に指りつけ丈夫のきそひ猟する月は来にけりと、いうのがあって、これには杜若という漢字が用いられている。京都の歌人で亡くなられた木村流――郎氏の歌集に梅の宮の歌として淡紅き燕子花さきむらさきのはなの間にまぎれずもみゆいずという歌があったが、紫のかきつばたの中にも少し紅がかった花があることは事実で、流二郎氏が紫の中の紅色の花に心をとめて、歌の中に感興をのベられているのは微妙な色彩だけに面白く感じるのである。木村氏は京都深草に住んでおられて夫人は桑原巧脳流の瓶花を永く習われた人であった。かきつばたは普通、紫花と白花の二種で、る。紅色がかった花は珍しい変化の花であかきつばたは四月に入って咲くのが一般的であって、五月の中旬までさきつづけ、やがて咲く花菖蒲にその季節をゆずることになる。八月の晩夏の頃から秋十一月の末まで咲くかきつばたがあるが、これは返り咲きといわれるもので、晩秋の草の葉が枯れ枯れとみえる頃まで、わびしい紫の花を咲かせるのを冬咲きのかきつばたといっている。L 4そ・j< :-~: .-...: . . ~ ヽ/:事'·•'·• ぷ;. , ぶ• • .,: なぷ;•だ••.ゞ五藝~!:--;;c,',';: がふゞ~,'·••. :',; ぶ_: 嶋たュ、ぺら.:文:kが.芦t・心弐々舅l."~·~,,.• ti, "if:"., ;・: ~~.. "ゞ:~-,.・:,, .... , ~ 竺少;,:,'~Jr11C~1~.,.,_~ 兌,が.-';;~..、摩•" r:. ...''/' 心....... •. ,If,, , .. "乞.,・・:ジ・.,;.,、、~ ~'/.!', ,. , ·~ 、,f•,ぶ'.,., かク、-~..會心吋(竺'-ヽ、'冷,9• J<\ -、”、ゲ→.... 1 ・・.. ,,,, 京都上賀茂神社の畔に太田神社がある。上質茂の里のうぶすなの社で,ここに太田の沢といわれるかきつばたの名所がある。上、'\'.~-.,.., I,. • 心,,. . ,.• . . 疇•・ゎ叩、\'. P・ ダ、叫'...It;. .. R R • ,,, ●,^ .,, .:-~-,~:: ぷ\":·;..:~、、.:ばb^.ヽ~1w;·,.. ii!-;'"'\,、.---,.r "'l(. '和.....;( 、・ヘー...:;--・ ヽ' -;\.・ •, • "' "'>'\'.、"ヽ...`ふ..、グ,,,.., 12 ;' • . ゞ~,r(, ・.1,・ \ / #~I''. .~~.». --~-, . ;, .. ..,,_ "·,'-~.... , .~:, •~,.. ... 心r.-~ 8ぶ~;,ぷ-f• .. -, _-;,:'..... ,、,• ! ·• 紅;'.: , <f、ふL

元のページ  ../index.html#78

このブックを見る