テキスト1973
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Rが-《i免「、~彙彙9‘J■9, 、ギ、9-心1” f で、9' ‘l} ~ヽ、... 10}凸Rcかきつばたの美しさは、庭園で栽培された花よりも、農村の野川に流れて咲く野生のかきつばたの中にあると思う。またしずかな町の家の裏側を流れる川にひとたまり、まりと株をすえて、やがて陽春のころとなると紫の花を次々と咲かせてゆく。その情緒は日本の春のしずけさであろう。五月のはじめ、京都のかきつばたの名所を訪れて写真を作った。すでに季節をすぎた残りの花であったが、平安神宮、梅の宮神社、上賀茂の太田の沢のかきつばたを撮影して、今月のテキストに掲載することにした。平安神宮京都市岡崎にある平安神宮は桓武天皇、孝明天皇を御祭神とする神社である。三万平方メートルの庭園があって、春の枝垂ざくら、かきつばた、花菖蒲、萩、紅葉など四季の風景に富み有名である。写真のRとcはそのかきっばたの咲く廻遊式の庭園だが、この写真でみるように、かきつばたは葉よりも低く咲く花が多く、花菖蒲のように葉をぬいて高く登り咲かないのが普通である。いけばなにもこの自然の姿をうつしてかきつばたは葉先よりも低く花を咲かせるように活けるのが形式になっている。ひとた知られている。池泉は桂川の水をひしているように楽な調子に活けるようにする。葉組みも自然のままのも挿す。写実的に活けるのがよく、したがって花留具の見えないように、夏のすいれん、秋のき、剣山花留具の類が見えないようばたの様に葉よりも低く花を挿し、たないように挿す。けるのがよい、ということである。⑪R(Rの盛花)梅の宮神社嵯峨天皇を祭神とする梅の宮神社は京都右京区梅津にある。京都の中心部から約四キロほどの桂川に近く、昔からかきつばたの名所としていて霧島つつじが群落して開花し、かきつばたの季節には風雅を楽しむ人達が集まって、昔から歌の会茶会などがひらかれる。大衆的な花の名所とはいえないが京都では昔からかきつばたの名所として有名である。かきつばた(盛花)盛花のかきつばたは、自然に植生のをこわさずそのままの寸法に切り活けあげてから水ぎわに小石をしにおおいかくす。自然に咲くかきっ一枚二枚の添歪葉も自然らしく目だここに掲載した平安神宮と梅の宮の写真をみると、いずれもかきつばたの花は低く咲いている。いけばなにもこのように実際の姿のままに活' ヽ.心.. ".` .:"h、"f}f,!“9 ぞヶ,.-. ・C.. ,’へ•、仁{f” ,・9t.一 ー、ノ―ー,ー ',1' ’J‘J ‘” . しャヽ‘-ヽし遍止品^ ヽ2ヽ -•( 9....1. .が'✓ 一•. ⑬R 梅の宮神社のかきつばた11 ~

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