テキスト1973
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伝統の花器から新しい様式のものまで竹器と篭の花器には多くの種類がある竹で花器を作るという習慣は日本独特のものである。変化の多い日本の四季という環境と、それに根ざした生活の中の風雅という、特殊な趣味とが、日本のいけばなをつくりだし、花を入れる器として、自然の花にいちばんよく調和する、竹の花生を考えだしたものであろう。昔から伝統の竹の花器には随分多くの形がある。竹の花器には形式も多いし、美術的な作品も多い。その竹器(篭の花器をも含めて)に花を活けるいけばなにも自然、いろいろな活け方もあるし、意匠的な工夫も多い。この号には竹器と篭花器、そのいけばなについて考えてみる。竹の花器、篭の花器毎月1回発行(花・ふといてっせん)桑原専慶流編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専慶流家元1973年6月発行No. 120 いけばな

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