テキスト1973
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。iを活けた。花の芸術屋である私の家には花瓶がたくさんあるから外国陶器を選んで小品花その中昨年あたりから外国製品の生活用具が盛んに輸入されるようになった。家庭内の道具類から服飾品に至るまでいろいろだが、ドル安の関係かもしれないが百貨店でも特選売場などに輸入商品が多く見られるようになった。この月のテキストには私の家にある外国花器の中から個性のあるものを選んで、なるべく花器のわかるように花も軽く挿して、主として小品の花を活けることにした。日本の陶器やガラス器にない形の面白さや変化があるので、参考のためにその部をならべてみる。このページの花瓶は赤褐色のガラス瓶。鉄のワクが装飾についている。花は淡黄のバラ、白花のコチョウランの二種で背の高い花器に調和するように白花の洋蘭を垂れさせた。専渓毎月1回発行(花瓶・イタリア)花・コチョウランノゞラ桑原専慶流編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専慶流家元1973年5月発行No. 119 いけばな

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