テキスト1973
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R白い汁風陶船の手附瓶。ジョッキ加の花瓶。日本風にいうと「捉瓶」という。モンステラの裟緑の築2枚、白色の袢蘭(デンドロビューム)2木、別に築の茶を1本添えて耽花にする。手がついている方を後方にまわして、普通の壷のように見たてて活け純白の花瓶に濃緑と白の花材が清潔な成心じがしてすがすがしい形は普通の瓶花と変りがないのだが、白と濃緑の対照というところに新鮮さが感じられると思う。洋風陶器の形と愁じとが花材を引きたており、この瓶花の場合、花器が重点になっている⑧同じ花界にストレチアのオレンジの花、クロトンは黄褐色、緑、黒い褐色の交った似雑な色彩をもってU化UたU3すJiJいる<挿して、その卜に白く褐色の大きストレチアの花茎の直線を利がくと花がある。ストレチアとクロトンは調和もよく、色彩的にも同じ系統の配合といえる。花器の手を見せて、装飾効果を考えたのだが、この褐合は手が見えないと下部の形が単調にみえる。白い花瓶にオレンヂ色の花とクロトンの葉色が、きわだった色の対照をみせて、なんとなく明るく新鮮に感じられる。単純な形の中にエキゾチックな印象をうける花である。Veいささか泥縄式の感じだが、紺2月15日。今日は3月号テキストの写真を撮影することになっている。3月号は軽快な感じの花を活けて写真を作りたいと、数日前から考えていたので、それにはまず花器の問題がある。やはり花器からそんな傾向のものを選ばないと、作品もそれらしい感じが出ないので、午後早々に家を出て花器さがしに大丸へ行H多忙な生活に追われて中々ゆっくりと考えるひまがない。昨夜午前3肋まで机の上の仕事をして、やっと出かけたのが12時ということになった。きょうの作ロonは手特ちの花器では而白くないので、新しい花器を買い、心も新しくして花を活けようと息いSrったのである。花を活けるたびに花器を凶うということは、これも不自由な考え方だが、一っのお手本を小すことになるのだから、私の以^11は特別である。とにかく、それらしい花閤を10個ほど買ってきて、次に花屋2軒へ材料買いに走り廻る{>これも私が速んでこないとびったりしないという、私のいつもの考え力である午後3肋婦宅。すぐ花を活けはじめる。作品活けては小西氏が写真をとり、また次にうつるというようにして、20作の作品をとりおえたのは午前2時であった。考える時間もないほどのあわただしさである。こんなにして出来た今月号の作品、はじめの目椋どおりのものが出米たかと、とにかく印刷にまわ3 @ ストレチアクロトン白い花器に•• い

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