テキスト1973
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年LIは竹筒で作ったものがあったときいけばなにか務水をかける明紛器。いているが、私達の時代になってからはシンチュウ製やニッケル磨きの押し出しのきりふきになり、最近は圧縮空気を利用した噴露器があり、これでどうやら完全に使用出来る道具となったのだが、さて、花葉に水をふっかけるというのは、どんな効果があるのかと考えてみる。とにかく古いしきたりの様に考えて、花に栃水をかけないと納得できない人もある。いけばな展の出品などの場合、会場の空気が乾燥しているので、花に水をかけうるおいをもたせることはよいことであるに追いない。しかし出品のはじめから終わりまで、いつも水でぬれているほど絶えず栃をかけているのなら、これは効果があるに違いないが、花を新鮮に見せるためとか、作者が気休め程度に時々、水をかけるのだったら、これはよくない結果になるのだからやめたほうがよい。花の水分は花器の中から吸水することが理想であって、E筋水は湿分を与えるという意味はあっても、水揚には何の益にもならないのである。少しでも湿分を与えなければならない特殊な花材の他は、E窃ふきは、むしろ花をいためる結米となることを考えねばならない。きりふ「オアシス」とは面白い名である。砂漠の中で水のわくところ、樹木の繁茂している沃地というのがオアシスで、いけばな用のこれに名附けたところが中々適切だと感心する。このオアシスはナイフなどで切りわけて小さくして使うことが出来るので、浅い花器にも、細長く立つ花器にでも自由に使える。花束にも利用できます、というのが宣伝文旬である。剣山では挿しにくい横一文字に出す草花の場合、細い草花の茎を数多く入れる場合など便利である。主として草花にかぎるのだが、うまく利用するのも「いけばなの知恵」ということだろう。。ヘージにそんな応用的な瓶花盛花例を掲載したが、すでに使っている方もあるだろうがまだの方は研究的にいかがです。14.15ミリオクラダス→デンドロビューム→バラの順序でいれるR R き11

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