テキスト1973
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R が多いし、生花としては特に技巧的な花材といえる。それだけに形を作るという興味にひかれて花の新鮮さや、その桔紹、品格を忘れることが多く、これが大きなマイナスになってくる。技巧的な生花にしても自然趣味の瓶花にしても、水仙などの場合、ことに清新な感情を失なわないようにすることが必要である。下の写真は水仙と紅山菊を青竹の器に活けた瓶花であるが、水仙の足もとにくばり木をかけて留め、右方の口もとへ紅山菊を入れて、その後方まで深く山菊を入れた。水仙と山菊の配合が美しく青竹の花器とも調和して清新な感じである。R水仙、行李柳などは生花に使うこと、。10月の中旬ごろ、早咲きの水仙が出はじめたので、初花の水仙二本を清楚な惑じに活ける。上方の一本で真副を作り、下方の一本で留を作った省略した花形の牛花である。初花のことであるから花も低く、衿も低く作ることになっている。花器は陶器のうすばたの花器に入れた。花器に比校して花が小さいが、これで調和しているし、小さいところに初花らしい新鮮さが感じられると思っ。水仙は賑やかに活けるものではなく、一月の盛期になっても数少なく活けて気品のある花を作りた6 すいせん紅さんぎくR すいせん(生花)しR

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