テキスト1973
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R ムc アズサの木ダリベアRホトトギス九月下旬に活けた瓶花である。ムベの実はまだ青く、ダリアの花も小さく芯々しい。紫赤のダリアを5本そえて、花器は黒く細い花瓶である。ムベの軽い曲線を利川して垂体の形を作った。垂体の場合は副材が上位になり主材が下位なることが多い。ムベとアケビはよく似ており、夏から秋へかけてのツルの実ものだが、ムベのほうが枝振りもしっかりして活けやすい。cァヅサまたはキササゲという。これにホトトギスをつけた十月の瓶花である。花器は黄土色の変わった形の花器で口もとは訳径11センチの小さい口である。アヅサは夏季のころ実は緑、秋に入ると褐色に枯れる。下にさがる形を柚にして変わった調子に作りあげた。枝もとは花器の口に入らないので別の木にくくりつけ花瓶に挿した。ホトトギスの褐色との調和が而白い。5

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