テキスト1973
127/149

この秋は9月から11月のすえの今日まで、多忙な日々の連続だった。11月号のテキストを作る時間さえもなく、心にかかりながらようやく且月号と12月号を合併して、このテキストをお手もとにお送りすることが出来、ほっとしている次第である。失礼してごめんなさい。したがって十月に写した写真と11月の中旬に写した写真とが一紹になって、季節感のづれたものもありますが、諒解して下さい。このテキストには約三十作のいけばなを掲載して見ていただくことになるのだが、うとちょっとした花展なみだと思う。主として盛花胚花のうち花形の変化のあるもの、配合の血白いもの、花器との関係などを充分注意して、少しでも羽う皆さんの参考になるようにと考えながら写真を作っているのだが、毎号のテキストを通じていえることは、掲載の作品は大体において皆さんが習ういけばなとは、少し高度の作品であるけれど、そんなに特に飛び離れた芸術至上のものではないということである。皆さんの作れるいけばな、というところに主点をおいて、作品を作り写真にしてある、と思っていただきたい。私達の作れる範間の理想の花を見ると考えて欲しいのである。したがって、ものがあってはならないのだが、多忙な中に時間を作ってほとんど徹夜で10作20作なので、面白くないのもまじるけれど、これは特に御諒解を得たいと思うのである。よきついでにお願いがある。テキストの各ページのいけばな写真をみるときは、30センチ程度に目に近けづて細部までよく見て欲しい。花葉の組み合せ方や前後がかなりよく解ると思うのである。枚の作品写真でもいい加減なを作る作品30作といi毎月1回発行(カーネーションタニワタリ)桑原専慶流No. 125・126 編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専度流家元1973年11・12月合併号いけばな

元のページ  ../index.html#127

このブックを見る