テキスト1973
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今春出版された盛花瓶花の本「いけばなの四季」の作品に関すろ講習会が、8月25日より4日間、家冗冨春軒において開催された。前期後期の二部にわけて出附会旦百五十名が、連日出席して熱心に聴晶したが、福岡、広島、烏取、徳島、丹後地方の参加者もあり、まことに意義深い講苦会だった。階下の花席には会期中、砧本花形、応用花形、自由花形の作品約八十瓶を四日間にわけて陳列、実際作品を見学して講義をきくという方法だったので、出席の特さんにも十分理解が得られたことと思う。(講義内容と作品脳示)盛花瓶花の某本花形(作品展示)②瓶花垂体基本花形③瓶花盛花の技法について山盛花瓶花の要点について応用花形の考え方色彩配合と花器m自由花形について副材の形とその技法特殊な作品16様式の解説(作品を見る)花器と花について(その実例)田⑩⑨⑧⑥固以上について各二日間の講習を終ったが、つとめて罪論をさけ、実技についての話と実際作品についての購義だったので、皆さんの今後に役立つ講習会だったと信じている。(専渓)(作品展示)(作品展示)c c民芸調の土器。黒色のやきものである。高山の民芸屋で買ってきた器だが、これは炭火を運ぶときの道具を校して作った器物である。ユキヤナギの枝振りのさびた調子のものを選んで軽く流腸な慇じと、のびやかな形に作りあげた瓶花である。ユキヤナギを花器の隅に立てて、足もとをかくさずひろやかな空間を作ったが、花器の中まで見えて、ことに立ち上りの枝線が美しい。しおん(紫苑)は九月の代表的な花だが、ユキヤナギの曲線に対して、直線のシオンの茎が対照的に調和して、初秋の季節感をみせていると思う。紫苑とユキャナギは色彩的に美しい花材ではない。ことに黒色の花器であるから、渋い取合わせであるけれど、この瓶花の帖紹はいかにも秋のわびしさを感じさせる、そんな特徴のある瓶花である。7 成..0..~ 皿云たつた,.. ...、シオンユキヤナギ夏季講習会は

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