テキスト1973
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京都市文化団体懇話会(会長千宗室氏)の主催による講演会が下記のように催された(京都会直介)講師桑原専渓梓の会主催のこの催しはまことに盛会だった。伝統生花の会というのも珍しいが、会場に出品の生花は七十五作。家九の松の立花、水仙の立花の出品も花席に古典の雅趣をみせて、参観の人辻に仏統生花に新しい認識をあたえたようであった。能舞台を前にした花席、玄閑からホールヘかけての陳列、階上のロビーに約二十作の作品など、京都新叫紙上で紹介されたように、舞台で油じられた狂言とともに、静と動の対照美をみせた催しであった。c 花席を前にした能舞台では杵の会記念狂言が、午後三時より閲演された。以上の出狐者による名作杜言二番は満場の拍手を浴びて、風雅の結びあいを企訓した梓の会同人のこの催しを成功させた。二つの伝統芸術、生花と狂言を同時に鑑宜するという初めての催しだった。「小舞「うつほ猿」茂山千五郎茂山千之丞「木六駄」桑原専渓茂IT作木六駄に出演の桑原専渓氏」茂山忠三郎11月24日「花のお話」会場スナップ⑪ R 梓の会伝統生花の会

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