テキスト1973
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Rぎぼうし、ききょう二種の分体花形。この花形は分体花形としては初級の花形である。はっきりと二つにわけた形は、左方の真、副、胴、控、留の凡本形の通り花と葉が配罹されており、分体のききょうも上方へのびた花茎、右方の前斜に出した留の形と、基本にそうて形を作ってある。あまり窮屈にならないようにして、きれいな技巧で作り上げた花形である。青磁色の水盤に活けた夏の爽やかな配合である。R R私の画帳からふと見つかった画である。よほど以前に写生したものだが、七月ごろに活けた河骨一種の盛花。ひろびろとした水盤にあっさりと花葉を挿して水面をゆったり見せた写実的な盛花である。花留をかくすために美しい砂を入れたのだが、画にはかかなかった。分体花形という感じにはびったりとしないが、ほみ一輪が水面から花首を出したところ、自然写実といけばなの花形との謁和を考えた感花である。こうぼねの自然の姿をうつして、つ4 R ぎほうしききょうこうほね(専渓画)

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