テキスト1972
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R白い壷に活けたザクロの枝、小粒の実が形よくつき福色の外皮が破れて赤い実が見えている。葉はすでに落ちさって寒々とした感じだが、初冬の感じの深い材料である。副材のヒマワリの花は残りの花の黄色も美しく、ザクロの掲色との配合もよい。うらぶれた晩秋といった感じの瓶花である。アロカシアの葉をそえてみずぎわの形をととのえ、また、この瓶花に緑の葉の色を加えた。これも渋い緑色の葉である。, ,;`4c RR c 6 ザクロアロカシア白ツバキ青磁色のまるい水盤に,テッポウユリ,キビ,寒菊の三種を活ける。百合を後方に入れ,その前にキビの葉を重ねるようにして,花形に奥行をつくる。ヒマワリ丹波焼の福色の壺。これに白椿を活けた。野趣の深い壷に白椿は中々調和がよい。椿は小さく活けるほど上品にみられ,びったりと落着く。⑧ キビテッボウユリ寒菊___,, R

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