テキスト1972
141/150

⑪小さい口の壷。20センチほどの高さのこの壷は白と黒の図案があって明るい感じの花器である。花は洋種の材料三種。モンステラの小葉1枚、黄緑色の小型シンビジュームのを左右へ軽くひろがるように挿して花器に調和するような軽快な感じの瓶花といえる。色彩的にも美しい。小さい黄色の実が枝に並んでつく「信濃柿」に黄菊二本を添えて活けた。花器は禍色のヤキシメの丸い壷。花器に剣山を入れてそれに留めてある。柿の渋い黄色と、菊の花の花1本、ユーカリの小枝少し、これる。はっきりとした黄色、緑の葉の配合が新鮮な雅致をみせている。まばらについた柿の実の姿も風雅に慇じられる。R落若のある土器の掲色。ペルシャ瓶によくある形の手附の水壷である。下部に彫刻があって、仲々趣味のよい花瓶といえる。10月のすえてっせんの残花を三本いれて一種の小品瓶花を作った。饂い紫色が花器の色と繭和して、色彩的に美しい。小さい瓶花だけれど、目をひく花であR R 3 この月のテキストは小品花をいろいろ活けました⑪ R

元のページ  ../index.html#141

このブックを見る