テキスト1972
140/150

壷に赤色のアンスリームの花2本、きびの視色の実と緑の葉、アロカシアの濃緑の葉三種を配合して小品の瓶花を作った。アンスリームの赤にはきびのような自然趣味の材料が意外によく調和する。洋花には洋花、という考え方をかえて日本趣味の材料と配合するのも案外面白い。足もとにァロカシアの小葉を入れて、ひきしまりを作った。少い分量で引きたつ小品花である。高い花器である。小さいカラスウリの実は朱色と禍色がまじって花器の前方へ垂れるように木の枝にからませて挿した。単弁の白菊の花と濃緑の葉。小さく美しい瓶花。R高さ12センチほどの小さい壷である。黒く紺色のこのc25センチほどの高さの銅器。小さい花器だが細口の背.. .. c R年代をへた古い篭。さびた掲色の篭に楓の紅葉、きび、寒菊の三種を活けた。落着いた古雅な感じの投入れである。小さい篭であるが分量も少く軽やかな調子に作った。晩秋の山村の伯紹を感じるような静かな趣味の花である。楓は緑と紅が交わって寒菊の紅葉に少し黄色のつぽみの花、掲色の実のあるきびにはさびた緑の葉が残っている。閑寂な味わいの花である。.. 2 @ R •• 小品のいけばな乙*

元のページ  ../index.html#140

このブックを見る