テキスト1972
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瓶花盛花12作九片的のテキストは「辿花のいけばな」のいろいろを掲載して解説することにした。及の花として見ることが必要なのだが、自すでに季節的には月おくれの必じがあるけれど、米年度にそなえて研究のための参考にして欲しい。一般に述というと仏教に関係のある花、ということになっており、喘通にはいけばなに活けることは少ない。あまりにも仏教に利用された花ではあるが、そんな先人感をはなれてこれをみると、盛反のころ水辺に咲く紅蓮白蓮の花は、実に清浄清楚な必じの中に新鮒な雅趣があり、盛立のいけばなの材料としても好ましいものの一っである。まず「仏教の辿花」というとらわれか911然ら離れて、睡迎の花をみるように水に咲く由な考え方と明るい形をもついけばなとして、ハスの花を活けることが望ましい。ここに12作の盛花瓶花を作ってみた。いずれも、ハスの花、葉、実を、11由に使っての情趣をいけばなに表現しようとするもの、花業のもつ形と色をみつめて明るい悠じをつくり出そうと試みたもの、その他創作的なものまで、いろいろ怠仮的な作品を作ったが、かなり広範囲に使いこなすことのできる材料だけに、活けてみると中々面白い許想が小れてくる。R北1本、菜2枚の単純な瓶花である。花器は。ヘルシャ陶堺の水壺である.3沈んだ色の白にコバルトとプルーで絵付されている。花と花器とが色彩的に美しい単純にして明快といった憾じの瓶花である。花は花堺によって感党がすっかり変わるものだが、この作品のように花器のもち味が、辿の花の性格にまで影膨をもつ、といったこともあり柑るのである。辿の花の咲くインドその隣りの国のイランの陶堺、そこに閲辿竹があるのかもしれない。2 蓮を活けるん` !.'\ .... -・.ぃ,,ヽ3R —‘ r·-..,•

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