テキスト1972
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⑭先生のお手本をみて、一同思い息いの花器を選んで活けはじめました。筒で活ける人もあり水盤の生花もあり、それぞれの自分の花が作られてゆきます。葉に水揚液が入っており、はりがねが入っているので、形を作るのも自由です。朝、採集に行ったときの格好とはあらたまって、皆さんおしとやかな姿です。まことに結構な状景です。さて、この研究会は午後三時に終わりました。終わると車に分乗して一路京都へひた走りに帰ったのです。私逹四、五人は、それから途中の山間を通り抜け、北山の小出石へ出て、さらに一乗寺の曼舟院を右に見て、その渓谷深く入って行きました。曼舟院の山の池にある河骨を視察するためです。来年度にそなえて。⑮の写真は、その山の池に植生する河骨の群落です。しっかりとした葉が見事に水面にひろがって、葉陰に残りの花が咲いています。まことにすがすがしい水辺の情景でした。.... 活けあげた河骨の生花11 / ⑮ ⑬ ⑭

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