テキスト1971
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R蓮池で葉を切るとき、形のよいものを選択して切るのは当然だが、水枷のよいものという条件があるので、形だけよくても適当でないものが多い。というのは、まず第一によく水賜げる可能性のあるものを選ばねばならないのだが、それには葉の姿勢のよいもの(葉が正しく上方へ向いてひらいているもの)葉色のよいもの(葉がひらいてから数日が経ち、葉色の青黒くなった様な力強い葉)葉と軸との首もとのふらふらしないもの(これは採集のとき軸を軽くたたいてみると葉のゆれ具合でわかる)葉の終り方でないもの(ひらいてから時日の経つているものは水揚がよくない)最後に活ける場合に形よいものを選択する。これだけの条件を考えて池の中で葉をさがし出すわけである。花と巻葉も同時に採集するのだが、これは水揚のよいものだから、形のよいものを選択すればよい。都会ではほとんど見られないが、農村あたりの愛好家は蓮を鉢作りにして栽培している人がある。茶碗ばすなどといつて小型の葉もあるが、家で栽培する蓮は水揚もよく、池の蓮を活けるのとは比較にならない。つり堀の魚を釣るのと、渓流で鮎を釣る程度の差がある。R R河骨(こうぼね)は長さ40センチ程度の材料だから扱いやすい。これも蚊培しているところが少なくなったが、花屋に注文すれば持つてきてくれる。述も河骨も早朝に切りとることが必疫だが、述は一日の花だが河骨は三日程度はもつ。もちろん水揚をしなければれるものだが、その日の早朝採集したものに「水揚薬」を水楊用注水器で菜に注入する。水似薬は次の様なものを準価して一時間程度でしお(こうほね)おく。おおばこの葉(40パーセント)かんしようこれを水一升程度の中へきざみこみ煮く、三0分ほど煮くと色の濃い液体が出来る。この水賜薬を平索にのむ煎茶程度にうすめたものを、水楊薬として保存しておき(二、三年は保存がきく)これを河骨に注入する。2 よもぎの葉(40。ハーセント)3 せきしよう(10。ハーセント)4 みようばん(5。ハーセント)(5。ハーセント)3 蓮花と河骨5R

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