テキスト1971
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盛花瓶花の材料として、木の実、草の実の掲色に枯れたもの、また木の業、草の葉の禄色に枯れたもの、こんな材料に緑の業や美しい色彩の花を添えて活けると、感じの面白い花が作れる。例えば、ヒマワリ、ハスの実、ランの実、百合の実、山藤の実など、掲色の枯実を保存しておいて、これに明るい色の花や葉・が添えると色彩的にも美しく、恩雅という趣味よりも色彩の配合の上に、変化のある味わいを出すことが出来る。夏から秋へかけての緑色の実も枯れたもの実ものの、例えば、むべ、あけび、椿の実、かりんの実の様な実ものもあり、晩秋から冬季へかけて、さねかづら、梅もどき、さんきらい、さんざし、からすうりの実、せんりょう、なんてんの様に赤く朱色の実の材料も多い。実ものと草花の紀合は、それぞれの材料を引きたてることになり、雅致のある瓶花盛花・序作ることが出来る。H本趣味としてみる場合が多いが、また、洋花と配合してモダンな成立見を出すことも出来るが、この場合は実のある材料の色彩に直点をおいて配合するという、そんな考えカで取材するのがよい。自由花型8作f、こ。 哀Jみせるように葉のない材料を選んRデンドロビュームの花は白に赤紫の色のある花。白く禍色のヒマワリの実一二本。これを同じく掲色の花瓶に活けた。デンドロビュームの茎は花賄から一本だけ立てて、単純な感じに足もとまですつきり見える様に、花器の右間に立てた。デンドロビュームはうつむけないて、直立するように抑すと、花が美しくみえる。ひまわりの実を三本、並べ方に変化をもたせる様に考えて挿した。花器の口もとR銀色に光った猶柳の実、ボピー(けし)の化はオレンヂ色と淡黄色の花を交えて盛花を作った。これを褐色の「やきしめ」の広口花器に挿したが、化彩的に美しい花である。猫柳の枝の線とポビーの緑色の細い茎、どちらも直線の茎の材料・ーことり合せて、足もとが透いてみえるが、形と色のよく謁和した花といえる。猫柳は椿や菊、すかし百合などを添えて活けるのも調和のよいものだが、カーネーションなどの洋花ともよく調和する。6 @ (P 6-P 9) R

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