テキスト1971
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Rこの瓶花はカーネーションの淡紅と白の二種,それにユーカリの枝をあしらつて瓶花にしました。アカシャとはさらに経やかな線をもつユーカリの形を軽く左右前後にひろげて、モダンな感じをみせています。写真にみるように、カーネーションの茎とューカリの細い茎とが、花恭の口から放射状にひろがつて、のびのびとした花塑を作つています。もちろん自由花型ですが、カーネーションの細く美しい茎の線を利用して、特長のある形を構成している、といえます。左方のユーカリの枝の曲つているのも面白い形ですし、右方の垂れたカーネーションの形、ユーカリの流暢なひろがりなど、明るい感覚をうける瓶花といえます。花の配戦も大切ですが、このように―つの瓶花の中に特殊な感じをあらわすことは大切なことです。Rの花器と同じ花器を二個つみ重ねて使っているのも面白い考案ではありませんか。いちばん美しい季節です。大輪の花が咲き、色彩の変った花も咲きますから、盛花瓶花の材料に使つて、豊かに美しい春のいけばなを作りたいものです。アカシャも淡黄の花が満開になり、りようらんとした春の慇じをあらわす材料ですから、この二種の配合は、代表的な春の花といえましよう。写真の瓶花はカーネーションの白色、白と亦の染めわけた交色の花、一本だけ曲にい紅色の花を加えてありますが、淡黄のアカシャの花と配合して、R――月から四月へかけては、カーネーションのR 叫るい悩じを出しています。花恭は白色に淡い掲色の"'尻土の花瓶で凋和のよい花と花恭の配合です。やや細い口もとから左右へのびやかに化をひろげて、こんな形を対照梨といいます。カーネーション、チューリップの様な花の形の同じような材料は、その配列について特に注怠します。写真にあるように、カーネーションの色の配附と七つの花のcra直き方、花と花との間隔、重なりなどに注意して、また白緑の茎がみえるように、形と色の変化を考えます。、洋室に2 RR アカシャユーカリカーネーションカーネーションR

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