テキスト1971
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Rテッポウユリと白色の変り菊との2種。花型は真胴留の百合、副と胴、中間へかけて菊が入っている。控は省略してある。花器の黄土色と黒色が縁の葉、白い花と調和して清楚な感じである。基本型を少しくずした感じで練習用の花型(左勝手)⑱返り咲きの桜でくら、という。アイリス、アカシャの三種で花器は沈んだ縁色の高足盛花器。この花型は右勝手で真副の桜が少へ右へ傾いている。胴のアカシャを前方から右前へ出し、アイリスの青色の花を楽な感じに副の前から中間へ3本。留を左方へ長く出して留主型の形を作り、すべてゆるやかな調子のさし方である。(右勝手)「寒桜」かんざc色の図案がある。テッボウュリは奄美大島の原産である。鉄砲は大島へ渡来したのがそのはじめ、といわれているのだが、この白百合にテッポウユリという名がつけられたのは、大島の鉄砲からつけられた名であるということがある本に書かれていたが、土地と植物の附名というものは面白いものである。この瓶花は縁の百合の葉、白い花、チューリップの淡紅色、低く下に垂れさせて「柊」ひいらぎの濃い縁の葉。この三種で真副留の三ところに花型を省略して応用花型を作っている。ひいらぎは「ひらぎ」でもよい。花器は褐色の漆器で四角の花器。金R 2 c

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