テキスト1971
144/154

というのがこの。へ—ジの目椋なのだ副材「ふくざい」をつけるということは、一種の材料ではなんとなく物足りないという場合に他の花を添えること、またその瓶花盛花に色彩を豊かにするためでもあり、花の配合によって情緒を添えることにもなる。ねじめの花を添えてこそ主材がきわだって美しくみえるという場合も多い。さてその副材のつけ方、形の作り方についてはいろいろな考え方が必要になつてくるのだが、ねじめのつけ方の工夫、考案のよいものはその作品全体がずつとすぐれてみえることになる。「副材の形について考えてみよう」が、ここに六つの瓶花をならべてそれぞれ副材の形の作り方について考えてみることにした。もちろん悲本形にとらわれず自由な考え方で作るのだから、皆さんが作品をつくるとき、各自の自由な工夫をされることが望ましい。基本花形では、副材の位置は、中間、留、控の三つの場所に「ねじめ」と称して花をあしらう。これが初歩の形の作り方なのだが、応用花形を作るようになり、自由花形、創作へ進むようになると当然、土材の形も変化のある形になつてくるし、また副材の形も、主材に調和するような変化ある形を作らねばならぬことにもなつてくる。またある場合には副材が単なるあしらいの花ではなくて副材の方に重点をおくという場合もあり得るわけである。そんな意味で「副材の作り方」について研究をすることが―つの課題となつてくる。もちろん花器によって花形が変つてくるわけだから、副材も花器によつて作り方が変る、ということもあるわけで、そこに瓶花盛花を作る而白さも生まれてくることになる。「配合、取り合せ」という言菓は花の種類や色をあわせることと同時に、すぐ、その副材の形がじ材によく形の上で添い得るか、ということを考えることでもある。また、主材に対してどんな形で副材をつけるかということを考え、同時にそれによつて副材の花を選択するということが必要になってくる。2 の形[.... 副ゼ材めてんし@ R

元のページ  ../index.html#144

このブックを見る