テキスト1971
141/154

文学の場合でも、絵画彫刻陶芸の楊合でも、大作が必ずしも優れておるとはいえないし、小品の画や、陶器でも小さい器物の中に心を打つような作品のあることが多い。小説の場合でも小品のうまい作家があり、同じ人の長編は紙数を菫ねるだけで実につまらない、という場合もある。これと同じように小品であるが故に花を引き立てるという垢合がありたとえば「つばき」のように鶴首の細口花瓶に一、二輪さした置きいけの花、けばなに挿したような小品花は、大きく人れれば人れるほど品格もわる<、花が引き立たないというようなものもある。花の性格をよくみつめて、花器をよく選んで小粒でもひきつけられるような小品花を作りたいものである。「秋海棠」をか⑪ R サボテン(怪刀乱麻という)朱色と掲黄の単辮菊ナナカマドの赤い実アイリスの青色11 R 赤の一文字菊をかためてさすc 紫赤のダリアにススキをそえる~ に_

元のページ  ../index.html#141

このブックを見る