テキスト1971
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釘書きの固案さんしょう壺洟畜/’‘‘,' 鼻丁名`` ⑭技巧的に市原な感じの壷である。山椒壷というのは、濃緑色の釉薬をかけた意であろう。刻印には「朝介山掛」と判読できるのだが、これはもちろん作者の名であ左う。或は自家用のために農家の作った民盗の壺かとも考えられる。いずれは食品保存のための壷であろうが、なんのきどりもなく作る優れた実川陶器が、ちょうど形間絵の峨人芸の版画とその心意気がよく似通つていて、興味が深い。... ⑯竹の輪壷⑮騎徳利(へそとくり)と名附けられた壷が、この陶芸会館の陳列室にいくつか出品されている。へそ徳利とは、手押して凹而を作った壷の意だが、その中にこの写真の作品がいちばん技巧的に優れたものであった。凹而の中に「大黒大の彫刻」がほどこされてあるのだが、小さい大黒犬の彫刻が粕巧に出来ていて、これは民芸品とは考えられない別秤の作品である。これをみると、民芸的な味わいよりも、むしろ陶芸家として傑出したその時代の作者のあったことが慇じられる。まことに、この写真にある二つの作品は形、揺匠、技巧の俊れたものといえる。8 事^-----S:a_T..._.. ·• ヽヽ—ヽ.----⑭ ⑱ ⑮ へそ徳利ユ,.fl ` 'I.. ~

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