テキスト1971
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角の桑原宅に帰ったのが7時40分だゆれているのが気になったが、とにかくビニールの覆いをとつて、それぞれ総がかりで屋内に連び入れる。たりのない場所へ桶に水を汲みつけ込む。次から次へと運び入れるかさ⑨蓮池を午前7時に出発して、六った。トラックの上の辿の葉が風に中庭の陽のささないところ、風あ高い花葉、中々にぎやかな風景。⑨ りにしたひらき葉の株もとを熱湯で煮きはじめる。湯のたぎる中へ小量のしようちゅうを入れ、次々へと煮す。なにしろかさ高い材料を持ち運ぶのと、20人程度の人数でも大混雑である。ことに早急にやることなので、随分いそがしい。を煮いて終了、ほつとする。⑩午前8時、十本程度をひとくくき(3分間)その上、冷水にうつ⑩ とる。火事場さわぎのようにおむすに冷茶の流しこみだけれど、なにしろ、朝食前の運動十分なのでその味わいは格別である。終るとすぐ、咋夜つくつておいた水揚薬を一本一本の葉の株もとから葉先きまで、薬液のゆきわたるよう8時30分全部に注意して注入する。五カ所にわかれてやったので案外はやい。30分休憩、一同そろつて朝食を⑫写真のように葉を下にして葉をもつもの、注水するものの二人で仕事をすすめる。池できりとった葉は約二百本だが、この時点でしつかりとしたものを厳選するので、薬液注入の際には百本程度になつてしまう。形のよいもの葉色のよいもの、茎のしつかりしたものと選びに選んで、最良のものだけを一人宛、ひらき葉5枚である。8 ... ... ⑪ ⑫ 蓮のいけばなは夏の練成である⑪•••••• 水揚から活けあげるまで• び

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