テキスト1971
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さあ、賜がのぼつてきた。混度が上つてくる。早く持つて帰らないと水揚げのためによくない。⑦ トラックにたるを積み竹の支柱をつけて、水を入れて蓮をつけこむ。ビニールの覆いをかけて、さあ急げ急げとフルスビードで婦る。.. ⑥ ⑧ tこ。 .. ば30瓶のいけばなに対し、たっぷりその前夜(水揚薬をつくる)明日は早朝から蓮池へ行く。その前夜、桑原冨春軒で参加の人達が集り、水掲薬の作り方の実際を見学し野草のよもぎ、せきしよう、おおこの三種をきざんで熱湯の中へ入れ、それにみようばん、かんしようを加える。濃い緑禄色の液汁が出来る。この液をうすめて水揚ボン。フで蓮のひらき葉、巻き葉に注入するのである。この野草と薬品には分量のきめ方があって、それを実際に見学して、それぞれにどんな効果があるのかという説明をきく。この水批薬は二、三年の長期間、保存がきき、蓮と河骨(こうぽね)の、どちらにも用いられる薬液である。野草と薬品を混合して30分程度、たきつめると液汁がつくれる。これを冷やしておいて、明朝きりとった蓮に注入するのだが、液汁を水にうすめて弱くして使うことになる。すべて液の色をみてその濃度を考えるので、これはどうしても実際に見学しないと話だけではわかりにくい。と二升ほどの予定で液汁を作った。明朝、切つてきた蓮の株もとを熱楊で煮き、その次に株もとから水揚液を注入することになる。7 .......... .......... 花と巻葉と蓮の実を切る。太協の登らないうちに切らないと葉の色が複雑になつて成熟した築,新葉との区別がわかりにこの蓮の葉のむらがりの中でも,切りとつてから水揚のよいもの悪いものの区別がある。こんなにまつすぐに葉の姿勢のよいもの,ここの葉の酋もとの,ふらふらしないものを選ぶ。くくなる。早く早くと多忙な時間である。(新葉はよくない)⑤

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