テキスト1970
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三方に表を作る形ですから、一方だけよくても、その左右が悪くては意味ありません。花器は丸型の壷か水盤。又は写真の様に四角型のものもよく、三角型の花器なれば一雇、理想的です。写真の盛花は(ヤハズのカヤ)(白花グラジオラス)(アジサイ)(ヒマワリ)の四種の材料を用いました。B (右方からみた作品)ぐに1本立て、すぐ花器をまわして三方から見ます。次の2本目3本目といれて挿すたびに花器をまわして三方から見てそれぞれ表の形のよい様に考えて組み合せます。次のグラジオラスも同じく3本を、正面、左右に1本ずつ挿し、そのたびごとに花器をまわして、三方の形のよい様中央のカヤから立てます。まつす\ にたしかめて、その次にアジサイを入れ、ヒマワリ2本を左面と右面のすそもとに入れます。写真でみるとRRcとも同じ様にみえますが右横より見た形⑧左横より見た形cと三方から写真をとりました。このように、どちらが正面かわからな前より見た形Rいほど同じように活けることが、三面体の技術であつて、これが中々むづかしいのです。正面に1本入れて形がよくても、それが左右からみると形の悪く見えることが多いので、すぐ右から左からみて、形がよければ次の花をさすということになるのです。つまり、1本ずつ三方からみる形をたしかめc (左方から見た作品)て次にうつるということになります。これが最後のすそもとの花を入れるまで同じように、注意しなければなりません。材料は曹通の盛花(一方面の)の場合とは2倍の分量がいります。そして、理想的には三方からみて、それぞれ調チの変つているように活けるのが上手な活け方です。3 l花材ハイトランジャ(洋種あじさい)しまかやグラジオラスひまわり

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