テキスト1970
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00ページ程度)を出版したいと思つてい先号からこの月号まで、基本の大体を説明しました。断片的なお話で充分とは忍われませんが、進行順序にしたがつて考えていただくと、その組織と花形の変化がおわかりになったことと息います。近く、盛花瓶花全般にわたる解説書(ニますので、今夏から秋季へかけて、執筆編集して年末には新しい教科書として出版したいと考えています。御期待下さいます様に。私もがんばつて実現に努力するつもりです。(専)さて、「自由花型」について説明いたします。自由というからには特定の花型というものがないわけですから、「自由花型」という言葉もおかしいわけですが、その考え方は、対照型までの形式的な形から離れて、作者の思うままの形を作る、というのがその本意です。形式にはとらわれないが、これまでの練習の技術や盛花瓶花に対する考え方を球虎として、自然材料のもつている形、色彩、うるおいなどを利用して、新しい形を作る。また、花器の特徴を活かして、バランスのよい新鮮な瓶花盛花を作る、というのが自由花型の目的です。111心うままの形を、そして、その作品が優れたものである様に、これが自由花型の目標です。新しい考案というものは1々むつかしいものですが、瓶花盛花の最終の目的は自由創作にあるのですから、優れたアイデアを活かして下さい。フトイを中央に挿して、後方にスカシュリ、自由花製です。ダリアの花の附き方が変つています。右後方の百合の重さに対して、前方左下のダリアでぐつと力のバランスをとつす。フトイの線条を通してみる百合の花色調も美しいです。前方にダリア1本。ていまフトイカヤRシマガヤの若菜、紫キキョウ。花瓶は白磁の細口花瓶。夏らしい清涼の感じの花です。自由のひろがりの中にひきしまりをみせています。花材の個性を活かして材料の引き立つようにひろやかに活けます。そして、その中に、夏の花らしい清楚さをみせるように注意されている小品。スカシュリダリアキキョウR 自由花型@ @ R10 R

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