テキスト1970
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応i2。ヘージより5ページに掲載の作品は、すべて「右勝手」の作品です。前号テキストの祇本花型の作品写真は全部「左勝手」でした。右勝手も左勝手も考えれば同じ花形ですが、先号と本号とをよく見て理解して下さい。どちらの勝手の花形も花材の出ている方が、花の表です。留の方が哀ということになります。右勝手ヽ, c--これはシャクヤクの白2本、紅色1本、アキタプキの緑の菜2枚をつけた瓶花です。シャクヤクの大輪咲3本で充分、色彩的にも災しい花ですから、これは一種挿で充分の材料ですが、瓶花のテクニックとして、あしらいの材料をつけましたが、この場合は単純な慇じの、シャクヤクの季節咸心に曲和する材料がよく、花のある材料はよくないと111心います。このフキは水揚もよく、たつぷりとした緑が敷かな慇じを作っています。c 用花型4 洋種しゃくやくc◎ に軽やかな投入れの花をさしました。前にもお話しました様に、瓶化と投入れの二つの言築がありますが桑原専巖流では、陶堺銅器などの重誠咸心のある花堺の花は「瓶花」と名付け、篭や軽やかな竹器に対しては「投人れ」つています。投人れとは淡泊な技巧で軽快な感じに仕卜げる花という意なのであります。与真は初父の泊新な憾じの花で、形も楽な調子に作ってあり、その巾に柚本の枝の杞叩flがあります。ナルコユリの白と緑の菜、キキヨ⑪ ⑪びく(魚篭)の形の化堺、これナゲイレ、という名を使ウの紫の2種ですが、花器の背が高いので、少し下へさげて垂体の調子に作りました。真から巾間へかけてキキョウ、後方の控にもナルコユリ「余柏」ヨジョウ、とか「詩梢」シジョウ、という言菓があります。そのものをみて、その実態から自然のうるおいやlJJ白さを汲みとる心なのですが、あるいは作品の中から、訪趣を咸じるとか、そんな言葉ですが、いけばなには火態以上の味わいを慇じさせる様な作品も大切なことといえます。が1本入っています。5 (右勝手の斜体)秋田ふきなるこゆりききょう

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