テキスト1970
61/136

⑪これは「留主型」の盛花です。真に使った太い木は山木の「みずき」のぽくです。小枝を切りはらった足もとの太い幹(みき)それにコデマリを長く右方へ出して留の長い花型を作りました。生花の様な少しかたい感じの花形ですが、.. た小枝が、生花的な形をしているので一層、この感じが深いと思います。なるべく生花的でないのがよいのですから、反対に左方の副の方向へ小枝の出ているのがよいと思うのです。太い木の上方の右へ出間にカーネーション、前方低くカ副と胴にナルコユリをさし、中c c斜体の盛花でも、段々と形が変つてきました。これは「胴主郡」。刷に重点をおいた形です。真と副、中間とその右方のあしらいの花をカーネーションで作っています。花の使い方、草花の使い方もこんなに変つてくると、而白い形になります。この形は草花で真や副を作るというわけではなく、コデマリで作ーネーションとナルコユリ(前置)を入れ、後方の控には、同じくナルコユリとコデマリを入れてあります。4。ヘージの瓶花斜体の留主型と同じ形なのですが瓶花の方は高い花器なので、平らな形に作って花器との均衡を考えてあるのです。型加主げ留砂刑けい主L胴5つてもよいわけですが、前にのベました様に、胴主型は胴に力を入れ前方へ強くはり出る花型で、後方へは控にコデマリを入れています。(中間の後方に重なつて見えない)胴の長いコデマリとそのあしらいの枝、二、三本で、胴の部分を作っているわけです。前の下部より右へかけてナルコユリをさして留の部分を形づくつてあります。全体的にいつて、瓶花盛花のどの花形でも、前に浮き出る枝葉花後方へ控えて深く入れる奥行の枝葉花、この前後の深みのある花形ほど優れた形なのです。この花形の様に胴を前へ弛く出した場合には、それに対する奥深い枝葉花を必ず入れることが必要です。よい形を作る必要な条件といえます。c⑪ 、,• , f `ヤ⑪ 盛花斜体

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る