テキスト1970
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⑲これは「副主型」です。副をずつと低く垂れさせて前斜に出します。真も前斜にさし出し、副は小さく後方に入れ、胴も軽く前ヘ垂れさせる。花器が高いので、上方へは花を上げない様にして、副材のバラの中間が高くなるほど、調子を変えます。黒い花器に、緑と白のコデマリ、淡紅のバラとの配色がきわだってみえます。少し細口の背の高い花器がよく調和します。垂体の花材は軽快な感じの細い枝ものがよいわけですが、時として古雅な梅の様な曲のある材料で作ることもあります。ここに掲載した3作の垂体は「真主型」、「副主型」「留主型」でありますが、その他「胴主型」「中間主型」の形に作ってもよいわけです。考え方は前ページに示した「斜体」の場合と同じことです。ムベ、アケビ、サネカヅラの様なツルの実ものも垂体に適した材料といえます。小品花にアサガオ、ヒルガオ、夏藤、テッセンの様な材料も花器をよく選んで、垂体に活けると花を引き立てることになります。型加主げijえmそR 型加留5c c cコデマリ、スイートサルタン(黄花)の二種を「垂体留主型」に主g入れました。中間から控、胴の前までスイートサルタンの軽やかな花をさして、留を右前に垂型に出してあります。ンの細い茎が、軽やかに調和して、黒い花器との配色が美しくみえます。この場合も左方の副をぐっと後方コデマリとスイートサルタに、胴は軽くコデマリを使ってあります。垂体の場合はどの塩合も、あしらいの花の方が高くなります。これで「垂体」の調子が出るわけです。枝の配列、花の配列というものはむづかしいものでして、この写真にあるように、コデマリの枝線の美しさ、スイートサルタンの花の配列に注意して下さい。6 古@ 瓶花垂体

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