テキスト1970
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吉H黄赤)IIIIRRの写真の花器について、その作成の工作順序と、粒色までの工程について解説いたします。この花器は大きいものですが、小さくとも同じ工程ですから、ご承知下さい。まず最初、作ろうとする花器の図を描いて、この段階で形について、花との調和について、花器の感じゃ安定感、水を入れる中筒について、場所との関係など充分に計箕します。原図を描いて、創作的な変形の場合は、立休的な感邸についても充分考駆が要りますから「彫刻用の油花器の作り方隆粘土」で、実作の110分の程度の模型を作るのが、最も安全な方法といえます。(油ねんどは洋画材料店で買う)ります。まず、材料を揃えることです。①白色セメント(25キロ入四百円)@寒石の砂@ ラスかなあみ、原型が定ったら、実作に入骨組み用材料2分筋(にぶきん)鉄筋程度の太さ焼なまし鉄線(6番又は8番線)焼なまし細針金(鉄筋くくり専用のもの、麟mm程度)まず、④の鉄筋で原型のワクを組む、これが大骨になる。(挿図の様に)次に◎の焼なましの6番線で、5センチ灼になるまで小骨をとりつける。◎の細針金で動かぬ様にしつかりくくりつける。◎と◎の鉄線は焼きなましてあるので柔らかく、細工がしやすい。黒い色のはりがね。◎鉄筋の上ヘラスをはりつける。細い針金でとめる。これで原型が出来る。コンクリート工作キロ入三百円)セメント1に対して、砂を5ー.か ら作順序材料(305mm゜9分かくはんして、更に水を入れねりiぐ らいの割合でよくまぜ合せ、充ます。白色セメントと寒石を使う方が、灰色のセメントを使うよりも最後に若色するとき、色が美しく出ます。セメントを塗る前に、ラスの上ヘ薄い古布をはりつけてからセメントを塗ると、よくつきます。セメントは一度に全部塗らず、ニ回にわけて塗り、二回目が仕上げぬりということになる。材料着色”黒(II)””紺(”)II塩化ビニール、クリャラッカー専用シンナーラッカー白ツヤ消クリャラッカー(透明)ラッカーシンナーコンクリートがよくかわいたら(最低二日、理想的には一週間)①の塩化ビニールクリヤラッカーを塗り、ムラなく二度塗る。(花器に変化を作るために、鋭角(II(II)II(1キロ缶)五百円のところを、たたきこわしたり、穴をあけたり、欠損した部分を作る。掲載の写真の様に)塩化ビニールクリヤラッカーを二度塗るのは、コンクリートの強いアルカリ性分がラッカーの色を変色させたり、はがれやすくしたりするのでそれを抑えるために塗るわけです。次に色ラッカーで望む色に塗る。祈色は洋圃のカン。ハスに向う様に下塗り、重ね塗りなど深い色調を考えて、色を重ねる。色を濁らせてはいけないし、分母、色の強弱など技巧と考案が重要であります。色を塗り終つて30分もすると、大体、完仝にかわく。このままではあまりビカビカと光りすぎるので落貯きのある色にするため、全体につや梢しのクリャラッカーを何度も塗つて、しつとりとした色に仕上げます。日本いけばな芸術展出品棗快な感じの伝統生花の作品である。梅のされ木に、昭いっぽみの枷の残花を添えて、白柏をすそもとにつけてある。水ぎわを一っにかためて、/化としては'[然風な力弛い作風といえる。古回さ6尺ばかり、横9尺にも及ぶ雄渾な作。(花器については、9。ヘージに解成があります)「梅・椿の生花」桑駁隆吉作II◎ @ 〶®◎ ⑮ ◎ ◎ ◎ ① ① 11

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