テキスト1970
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20種程度はあるだろう。例えばcつつじには種類が多い。私達がいけばな材料として使うものだけでヤマッッジ、モチッツジ、タマヤッッジ、キリシマッッジ、キレンゲッッジ、リュウキュウ、サッキ。ウンゼンツッジ、ミヤマキリシマ。ドウダン、ミツバッツジ以上の種類は見る機会が多いのだが、「原色H本樹木図鑑」によると小低木から小高木まで600柾余りの種類が、多くは北半球の楽闊や温帯に分布しており、一部は熱と記されている。日本利のつつじ、洋種のつつじの種類があって、またその交配種など美しい花が多い。のツッジ(その他)4本、この三秤の瓶花である。花器は淡い青色の壺゜枝を1本深く入れて奥行をとった。つつじを1火に開花のものをかためて入れ左方に、つぼみのある枝を1帯の高山にもあって、マレージアやオーストラリアにも見られる。写真の瓶花は、オマツ3本、紫赤(たまや)、姫百合の朱色松は真、副、その後方へ控えて小本。姫百合は左方へ斜に両く3木、中央の後へ1本挿した。緑の中に紫赤と朱色を交ぜて配色をとった花だが、この場合、同色系統の赤に色の陪梯があって美しい。同色の花の取合せというものは大変色彩効果のある場合が多い。例えば(松の浪緑、山梨の白緑、なつはぜの紅葉)こんな山木の取合せもさつばりして好ましいし、に姫百合の朱色)(ライラックの紫に濃い紫のアイリス)いずれの場合もに緑の葉色が加わるのだが、同色配合は上品な色彩のいけ花を作ることができる。(紅のぼたん花」の写真にある長方形の花器についてお話します。この花器は十数年以前に私の花展出品のために作った花器で、その後庭のすみに附いたまま、雨に打たれ風にさらされて、古色在然とした中さびの品格とでもいうのか、コンクリート造りの花器だが、一種の深い味わいをみせています。この花器は、京都の鳴滝のある建築の門構えに辿られてあった形式をうつして花沿に作ったのです。そのときも花展の前で、材料採集に西山方面へぶらぶら歩きをしながら、樹林の奥の道を歩いて行ったのです。介敷の上野び泉君が一紹でしたが、そのとき偶然、人りくんだ小道に面して北欧風の洋館で、古家壮な別邸の前へ出ました。そして門のつくりの中に、この比を糾みこんだ門塀をみたのですが、大変、深い印象をうけましたので、この考案を花器に利川してみようと考えて、帰宅後、早速原図を身き、凡とコンクリートによつて、花堺としての構成を考えまし.. に瓦を組み入れた花器について(1111ページの桑原隆吉の「梅椿の生ページの生花の花器)た。勿論、実際にみた門塀はこんなものではなかったのですが、瓦の組み方を図案的に組みかえて、花器として使い得る形に作ったわけです。星はどつしりと菫いものです。今度、久し振りに日本いけばな芸術展に出品しましたが、会場においてみると、年代の自然の色がついてコンクリートも決して浅薄なものには見えません。重厚な感じをみせていることに興味を党えたのです。一昨年の呑、日本いけばな芸術展に出品した私の作品(造形作品)はかなり大作でした。般入般出ともに大変な苫労でしたが、会後、この作品を京都市の施設、これも嗚施にある「京都ユースホステル」青年の家ヘ寮贈しました。会館の前庭の広い"之仕の中にすえつけましたが大変よく凋和します。新しい感党のこの竹品と、全国より集る占年旅行者の両ジとが調和するように思えるのです。ときどき、この会館を訪れて、私の作品をみますが屋外に立つている5あれから3年、メークー四方の作品は、少しも似んでいません。コンクリートの作品はて、一秤の風格をそなえるもの、ということが実験されたことになります。横50センチ、奥行き25センチ、高さ40センチ程度の大きさですが、重時Hがたつにつれて、落符きを増し,

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