テキスト1970
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Rアリウムは南アフリカ原産の花で、ねぎやらつきよう、たまねぎと同じなかまで、観宜用のアリウムの種類も多い。写真のものは、アリウム、ローゼンバッキアナムといい、五月に聞花し具味はない。ストレチアはオレンヂに少し{口色を交えた太く大きい花南アフリカ原産の花で、この花が鳥の形に似ているので「極楽鳥花」といわれている。葉は強く大きい築だが形もよくなく、俗つぽい感じがするので用いない方がよい。カユウの花だけ使うのと同じ気持ちである。それに、クリスマスローズを添え花器は黒色の腰高の陶器花瓶。アリウムとストレチアの曲線と直線のて3種の瓶花を活ける。糾み合せ、淡紫色のアリウムの花顕とオレンヂ色のストレチアの配色、それへ緑の花のクリスマスローズ、この3種は形もよく、色調もよい。汁花の配合だがこれも落着きのある配合だと息う。写真では直立している様にみえるが、これでもかなり"訓ヘ傾いている。立体自由花形といつたところである。花器の削へ垂れたクリスマスローズの形がよい。頭の莉類がある。また、野化の「ノビル」というのも同屈の草だが、河原の強風に吹かれて、くねくねとした曲線をもつて野生している。風雅で面白い姿である。採集して野菊や姫百合などとあわせて、研けるのも趣味の深い花となる。アリウムの巾にも、もつと太い大R R庭のしまがやの芯築が少しのびはじめた。二、三本きりとつて、その燐りの白椿の花と一紹に小品花にする。すすきの丸梨と終り方の桁との取合せも血,1い。はつきりと品名がわからないが散梧の種類の白い花が矢しい。トルコ青の手附花瓶に軽くさしこむ様に入れる。柏は花首を知かくして化をならベたのだが、花附のI1色とすすきの緑、梧の白にあざやかな色彩咸心があって、すがすがしい初反の新鮮さを立える様な花となった。みずみずしいこの小品花を休の間に飾ったが、かけ軸の古の基色と調和して、落芹いた床飾りとなった。これから夏季に向つては、こんな憾じの花が趣味的でもあり、深い雅趣を感じる花である。8 アリウムシマカヤ白栢ストレチアクリスマスローズ•••••••.•••

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