テキスト1970
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Rこの花器は、新年に立てる門松(かどまつ)のそぎ竹から着想して花器に作りました。京都では青竹を3本、このようなそぎ竹にして門松に立てる習慣があります。その形を転用して、の花器を2本作りました。使うときは1本だけでもよいのですが、高さ30センチ2本合せて使うこともできます。写真の花は、左の花器に寒桜(かんざくら)と紅白のふいりの大輪椿(せいひ)れを配合して二つのいけばなが結び合うように、さくらを長くひろやかな感じに挿して、水仙の花葉と堂なるように活けました。の2種を活け、右の花器に水仙、こ美しい紅色の椿と誤緑の葉が仝体をひきしめていますが、左万の筒の瓶花―つだけでもさつばりとした上品さをもつていますし、右万の筒の水仙一稲だけでも、清楚ないけばなだと息います。新年の飾り花として適していますし、花器を青竹で作れば一罰、消新な感じに見えるでしよう。して、ふしが四つ、切り口が三つで舟型の花器を作りました。竹の底は安定のよい様に平らにけずつてあります。それぞれのふしの問に切り口を作り(切り口はななめに鋸を入れる)水盤の様な考え方で花を入れます。花器の長さは約60センチです。⑪竹のふしのつまったものを使用三カ所に花を入れることもできますが、ニカ所に入れ―つは水をみせておくのがよいと思います。ストレチア、白椿の二種を活けましたが、かなり長くひろやかな感じに形を作りました。新しい考案の花器ですがこの花器には「花筏」はないかだ、という名をつければと、息つています。8 竹器の新しいデザイン⑧ R

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