テキスト1970
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R4。ヘージの花器と同じ種類のものを使って盛花を活けました。花材はけいとうの枯花、オレンジ色のバラ、クマシダの三稲です。けいとうは淡く撮色に枯れて、さびのある美しさをみせています。まつすぐに立てた2本に、バラの花を同じ低く入れて前方へ出し、足もとにタマシダの黄みどりの葉を3枚そえました。配色のよい取合せで、この竹器によく調和しています。前方すそもとにタマシダ1本と、バラの葉が垂れていますが、これで下部の形をく2本、これにそえて立て、一本は作り出しているのです。なんとなく消楚な感じの花ではありませんか。花器の感じが軽快な調子なので、花も軽やかな草花が調和よく、椿の小品一秤、水仙つばき二莉、かきっばた、ささゆりの様な花がびったりとした感じです。R同じ花器に花をかえました。紅寒菊(べにかんぎく)蘭の葉二種の盛花です。11月中旬より12月初旬ヘかけて、小菊の種類がいろいろ咲きますが、業の紅葉する初冬の季節に入ると、小菊も風雅な感じのものがみられ、ことに12月に入って咲く寒菊の種類には、黄色、白色、濃赤色などのものが一般的で、大輪菊、中菊にない優雅な味わいを感じられます。普通、八重咲の花辮の市なったものを小菊といい、爪辮のものを山菊といいます。初冬に咲く小菊.を速菊というわけです。寒菊と閣とは調和のよいもので、古い日本画にあるような梢紹ですが低く横ひろがりに活けるのが形もよく、ひろやかな自然のままの感じをうつすことができると111心います。一頂咲きの6 R @ ..

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