テキスト1970
127/136

c窓のある竹器を二つ組み合せました。前に見える窓は高さ12センチせんが、花器の後方にも、やや小さい穴があけてあります。後方の窓は高さ12センチ、ボケ、紅色のチューリッ。フ、ヒロデンドロンの3種を配合して、生花風にならない様に注意しつつ、のびやかな調子に活けました。二つの花器を合わせるという例が他にもあつて、いささか気になりますが、これはこれとしての調子を出すことを考えつつ活けました。一っ横7センチです。前方からは見えま横4センチです。の場合は普通だが、二つ合せた場合には花も変化がつけられるというのがねらいです。左の竹器のボケとチューリッ。フを楽な調子に入れ、石の竹器は前方の窓にヒロデンドロン1本、後方に1本(後の窓より挿す)は単純な茎の出し方にも注意しており、後方の1本は色彩的にも、後方の奥行を作る形の上の考えもとり入れ、左の筒との結び合せにも役割をもたせてあります。この瓶花も単調な竹器に変化のある味わいを見せるのに、苦心したのですが、結果として如何でしよう。c 24センチ程度の高さですが、これを43センチ程度に作ったのが写真の花⑪古い形の円窓(えんそう)という花器を高く作ったのです。普通は堺です。竹もかなり太いものを選んで、この花器にはしつかりとした材料を入れることにしました。紅ツルは東北地方の山地に自生するものですが、形のよいものを選びさらに力をこめて曲を作り、花器にバランスのよい形を作りました。左方に太いもの1本、右方の後に細く軽いツルを1本たれさせて入れ、紫紅色の美しい洋蘭の花(デンファーレ)を前方に垂れさせて1本、中央に高く1本挿しました。中央の前方から右方へかけてクロトンの淡黄と緑の築校様の美しいものをさし加えて、全体の形のしまりと、色調の変化を考えてあります。竹の花器の直線的な形に対して、花材は曲線の変化の多い材料なので、形の構成と色彩の調和に成功していると息います。5 ... ⑪ 紅ヅ}レデンファーレクロトンボケチューリッフ゜ヒロデンドロン・セローム

元のページ  ../index.html#127

このブックを見る