テキスト1970
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[:」-J墨)□lー:□竹は主としてアジアに多い植物です。わが国には一五0種ほどあるといわれますが、竹の空洞を利用して花器に作ることが古くから行なわれています。ここに掲げた竹花器の図は以前のテキストに掲載したものですが、古図の中から転写したものを今一度みていただきたいのです。と、いいますのは、竹の花器は伝統の形が今日でもそのまま使われており、新しい工夫考案のある竹の花器がほとんどありません。新しい竹花器を考えてみてはと思うのですが切筒寸なかなかむづかしいので、伝統の形のよさに感心するばかりなのです。それでも、なにか面白い陀想をつけて新しい形の竹器を作り、それに花を活けてみようというのが、今月号テキストの課源、というわけです。以下に10点ほどの竹器のいけばなを作りましたが、皆さんもこれからヒントを得て、竹器のデザインを考えてみて下さい。竹は直線的な形のものですから、変った形が作りにくいものですが、昔の竹器の考案をみると、竹の特質」声はは□)竹器1ー△1ノびを巧みに利用して、花も活けやすく品格のよい形が作られています。11月はじめ、ふと思いついたままの形を図に告いて、京都の竹屋で作らせたのですが(以下に掲載する竹器の新考案のもの)拙辿の感じがあつて、われながらどうかと思うのですが、その中に2点ほどは面白い形のものがあると思います。ただ、考えて欲しいことは、いけばなピは常に新しい考案をすることが大切だ、ということです。花器、花材、いけばなの形、それらの中に創作のあることが大切なのです。0ニコ沢浅1。ヘージの「ほうの築」を写真でみると、枝つきの葉のようにみえますが、これは枯れ葉が一枚ずつ離れたもので、それを形を考えて糾み合せたのです。足もとの短かい祁委ですから、そのまま花瓶に挿すことはできませんので、右の写頁に示すような技巧を加えました。短かい葉柄(ようへい)にはりがねを牲きつけて、花瓶にさしたのですが、こんなにすると息うままの形に折りまげて、瓶花を格好よく作ることができます。枯れ葉ですから水楊には閑係ありません。いけばなの材料はなまの新鮮な材料を使うことがほとんどですが、時として枯木、枯実、枯葉を加えることがあり、そんなとき、いろいろ自由な工夫を加えることができるわけです。加工したとは見えない様に工作します。特殊な技法を加える(m戸ぃ.. の作品2 〗ご↓〗〗t柱ぅ〗i〗|ーり口こ』田

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