Rニュウサイラン3枚、赤い花のグラジオラスの閲花したところをあつめて3本。透明のガラス器に活けて、ガラスを通して水の中2-見えるグラジオラスの赤い花。強い色彩の盛花で中々美しい。水の中に沈んだ赤色の花、ここに考案がある。ニューサイランの緑の直線の葉を前向けに3枚並べてさし、グラジオラスの茎の尖端を切りとって、聞花のところをあつめて前後に並べた。花器の中まで深く花をさし入れて、剣山をかくす。っぽみの見えないところがよい。単純な花だが色の強さと、ニューサイランの上方へつつ立てた間線が、モダンな慇じを作りあげている。小品の花だが、新鮮な味わいのある花である。洋室のテープルの花として適当であろう。RRの2作とも普通の盛花とは調子をかえた新しい盛花といえる。盛花瓶花をつくるとき、材料のもつ感じ、その配合の新鮮さ、またその花形の作り方、糾み合せ方などにょって新しい感じが生れるものである。ここに掲載した二つの盛花は、そんな感じの作品だが、また、花器の選択、色調など作る人逹の考え方によって、新鮮な感じを作り出すことになる。その作例である。Rァンスリームの葉1枚、カラー新しい感じのいけばな（花3、築5の盛花である。明るいデザインの三つ足の花器は、これは旦の形をうつしたもので創作の。ヘージ）あろう。黄土色に点々と小さい穴がならんでいる装飾が面白い。細い横長の口もとにアンスリームの葉を横面にたおして、花器の形と同じ様に横にならべたところが、この花のみどころである。葉の下部の横の線と、花器の口辺の横の線とが密舒してならんでいるところが面白いし、ここに作意があるといえる。葉1枚の使い方でこんな感じが作れるのだから、活ける技術よりもそれ以前の考案が大切だということがわかる。シラボシカユウは普通の挿し方だが、これにも新しい工夫があるべきだと、写真をみて反省している。大きい広葉の材料を柚向きに、葉の面を前に向けたさし方は、これまであまりなかったので、なんとなく新鮮な感じをうける。どの材料でも普通にみなれた用い方をしておったのでは、変った感じは生まれない。思いきつて新しい使い方をする。しかもそれが美しい形であることが大切だといえる。8 R ⑧
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