テキスト1969
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若松の緑の美しいもの2本、大輪の白菊2本、浪紅のバラ2本、の瓶花である。松と白菊の形が立体調でしつくりとよく似あう。足もとのバラの紅とたっぷりとした葉が、安定した感じに、この瓶花を落つかせている。花器は白泥の陶器、部分に焼きぐすりが見える。これもたっぷりとした花器である。迎春の花というと、まず、松と梅を主題に使われることが多いが、若松の緑は新鮮な感じがしてよいものである。最近は新年にも菊の大輪咲きのものが多く見られる様になつたが、菊はお祝いの花で、同じく迎春のいけばな紅バラ「長春」といわれるバラも祝意をもつ花であり、この3種は新年の花として、適切な配合であろう。色彩的にもよく、年末にどの花屋でも買うことのできる材料でもある。なるべく質のよい材料を選んで買うようにしたい。真になる中央の若松を少し前へ傾け、その後方に大輪菊をまつすぐに高く入れる。この様に内部の広い花器の場合は、剣山を入れ斜に出す前方の菊とバラは丁字留を使う。(類例配合)若松ろうばいバラ若松若松水若松水白菊バラセンリヨウ匠花である。ーの豆、花器は鬼は外のますである。判じものみた様な花であるが、どだい節分というものが、そんなものと息いながら、とりあえず出来土った作品が、美しい感じの盛花である様にと活けたのだが、みたところ中々すつきりと出米上つた。(中筒に剣山を使う)これは「節分」のいけばな、意二月の象徴として梅、スイトビ(花)(器)節分の花栴スを1埓、形のよいものを見立てて、白木の新しい桝は花器として中々而白い。「節分」などといわない方が、ずつと趣味のよい花となつている。梅の古くさびた枝振り方前方(副)胴へ例し、中間の位罹へのびた梅S枝の後方へずつと深く、控にスイトピーの濃紅の花をあつめて挿し、密の部分へは淡紅のスイトビーを、これは花茎の緑を見せて軽やかに挿した。イトビー桝(ます)2 仙仙lことしもよいお年であります様に•• おめてとうこ‘‘ざいます

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