テキスト1969
49/147

八重咲の紅梅白梅は4月のはじめまで咲く。梅と桜と桃とがいつしよに咲くことも珍らしいことではない。梅といつても12月に咲く寒紅梅やろうばいもあり、随分花季の長い花といえる。梅は疎影横斜といわれる様に、荒R3月1日ある教場の記録うす紅梅花材配合の研究淡黄菊R 本趣味の材料をとり合わせると、こくするどい枝振り木振りが、変化のあるぼくに交つて雅趣があり、いけばなにもつとめて変化のある姿に活ける。水仙、椿、ばら、なたね、など日とによい調和である。今日はうす紅梅に淡黄の単輿菊でことに配色が美しい。枝振りの変化のある梅で、大きい束から而白い枝のものを選択して活けることにした。この図の瓶花は、ことに変化のある形で、壺の口から15寸ンチばかり上へのび土り、それから下へ急激に曲つている面白い形である。黄菊は単辮で上品な菊で、緑の葉が美し一ばん変化がい。多くの作品の中であったので、これを写生した。(花材費、紅枷菊3本、四00円).. A こでまり都忘れ51本(専渓写図)3月22日こでまりの品質のよいもの3本、部忘れの材料である。枝にある芯芽をとりさつて活ける。これも変化の多い木振りなので、各自が自由な形に活けさせる。この瓶花は2本のこでまりの組み合せ方がよい。口の広い花器でないとこんな足もとは作れないが、枝線の褐色も芙しく野菊のつけ方もよかった。(花材疫四00円)B c3月29日チューリップ一種今日は篭の花器を使う。けいこ錫の多くの篭花器の中から、自分のすきな花器を選んで活けさせる。白いバラとオレンヂ色のチューりツ。フ2種の材料だが、一種挿しとして2瓶に活ける。篭にチューリッ。フは中々謁和がよい。バラ一秤も壷にも篭にもよく謁和する。チューリップの菜が大分しつかりして活けやすくなった。(花材費チューリツ。フ3バラ2)四00円@

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る