テキスト1969
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柄古楊の花器棚にならんでいる花器を写真にとつてながめてみると、いろいろ変った形がある。写真になると巾々美しいし、また面白い。これらの花器は、大小いろいろあるのだが、けいこのときに材料にしたがつて、とりかえて活けることにしている。壷と鉢と広口花瓶だけを写してみたのだが、水盤とガラス盛と篭の利類も形がいろいろある。花器の形は中々むづかしい。陶芸家がいけばなをよく理解して作る人だと、その花器は活けやすいが、中には随分、奇妙な形の花器がある。多くの花器の中から自分のすきな花器を選ぶのだが、花器を貿うのも中々むづかしいものである。私の経験でも最初はずいぶんつまらない花器を買う。趣味がよくて、活けやすい花器、落秤きのあるもの新しい感じのもの、新しい形の花器の中にも悪趣味のものがあるし、品格の悲いものも多い。.. 心し 、。花の材料をうまく買うことが出来る人はよいいけばなを作る人であるし、花器を正しく選択できる人は必ずいけばなも優れて活ける人だといつて誤りはな私は時間があると、京都の五条坂や呆涌寺辺のかまもとや、花器の店を訪れて、多くの花器の中から、すきな花器を選んで買う。そしていつしかこの棚にならんでいる様に、自然に集つてくる。この写真では大体90個ほど形の変ったものが見えるが、その他に五00個程度の花器がある。これまで、このテキストの写真で見られた花器もあるが、使つておらない花器も多い。皆さんがごらんになつて、自分が買うのだったら、どんな花器がよいのだろうという、その参考のために、この写真を作りました。皆さんはどの花器がお好きですか、どれが活けやすいでしよう。考えてみて下さい。((教場の花器)いろいろな形がありますね.. 専渓)"6陶器の花瓶種々品t”',/ . L、■'ロ"—ー’・ .. ヽ, l しV·• , ’ ! •••• 峯`^人、・.: .. : _I_ I

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